思い出の少年ケニヤ
今でこそ読書は好きなのですが、小さい頃は本当に活字が嫌いで、全く本を読まない子供でした。少年ケニヤは僕が本を好きになるきっかけになった思い出の小説です。
小説と言ってもどちらかというと児童向けの本で、ページ毎に山川惣治による挿絵が描かれ、文章そのものは短かったように思います。山川惣治という人は文章と挿絵の両方を自分でこなす作家なのです。この挿絵が緻密な線画で描かれていて、僕はこのタッチが大好きでした。
日本人の少年ワタルは、アフリカのケニヤを旅行中に父親とはぐれてしまい、ふとしたことがきっかけで、マサイ族の酋長ゼガと行動を共にするようになります。
次第に立派な戦士へと成長するワタルと、酋長ゼガ(後にワタルを助けるために酋長をやめる)、金髪の美少女ケートと共に繰り広げる冒険活劇。僕は主人公ワタルと酋長ゼガの、親子ほども年の離れた二人の友情が大好きでした。
この時生まれて初めて、一度読み始めると止まらなくなるという経験をしましたが、なかなかこういう本に巡り合うのは稀なケースなんだなぁと、今になって思います。機会があったらもう一度読み直したい、思い出の作品です。
今週のお題「読書の夏」
時代劇セレクション第二弾!
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